アイミーブベースグレード気温30℃以上にDモードを使うワケ|夏の電費・バッテリー保護の最適解

アイミーブベースグレード気温30℃以上にDモードを使うワケ」について

 

アイミーブベースグレード気温30℃以上にDモードを使うワケ」

三菱アイミーブ(i-MiEV)は、手頃な価格と実用的な航続距離で多くのユーザーに親しまれている電気自動車です。特に「ベースグレード」はシンプルな装備と軽快な走りが魅力ですが、夏場の高温時(気温30℃以上)にどの走行モードを選ぶべきか悩む方も多いのではないでしょうか。  
本記事では、なぜ高温時に「Dモード」を積極的に使うことが推奨されるのか、その理由とメリットを解説します。バッテリー保護や快適性、電費(電気の消費効率)に与える影響まで、実体験や開発者インタビュー、ユーザーの声をもとに詳しく掘り下げます。



 目次

1. アイミーブの走行モードとは  
2. 夏場・高温時におけるバッテリーへの影響  
3. Dモードの特徴と高温時のメリット  
4. 他モード(ECO/Bモード)との比較  
5. 実際のユーザー体験・電費の違い  
6. バッテリー保護と長寿命化のポイント  
7. まとめ:高温時にDモードを選ぶべき理由

 

1. アイミーブの走行モードとは

アイミーブには、前進用として「D」「ECO」「B」の3種類の走行モードが用意されています。  
- **Dモード**は、一般的なガソリン車のオートマチック車と同じ感覚で運転でき、モーターの出力を最大限に発揮できる設定です。上り坂や加速時に力強い走りが可能です。
- **ECOモード**は、モーターの出力を通常時で約3分の1、全開加速時でも約3分の2に制限することで、航続距離を5〜10%程度伸ばすことができます。
- **Bモード**は、Dモードと同じ加速力を持ちながら、アクセルオフ時の回生ブレーキ(減速時のエネルギー回収)が強くなります。主に下り坂でのエネルギー回収やブレーキ負担軽減に有効です[4]。

2. 夏場・高温時におけるバッテリーへの影響

電気自動車のバッテリーは、温度が高すぎても低すぎても性能や寿命に悪影響を及ぼします。夏場の高温時は、バッテリー自体が走行や充電によってさらに発熱しやすくなり、温度が上がりすぎると充電速度が制限されたり、バッテリーの劣化が進みやすくなります[2][3]。  
アイミーブのような空冷式バッテリー搭載車では、外気温が高いとバッテリー温度も上昇しやすく、酷暑下での長距離走行やエアコン多用時には、バッテリー温度が規定値を超えて充電制御がかかることもあります[3]。

 3. Dモードの特徴と高温時のメリット

Dモードは、モーターの出力を制限せず、スムーズかつ力強い加速が可能です。高温時にDモードを使う主なメリットは、モーターへの負荷が分散され、必要以上にバッテリーを酷使しない点にあります。ECOモードやBモードでは出力制御や回生ブレーキの頻度が高くなり、アクセルやブレーキ操作が細かくなりがちですが、Dモードでは滑らかな運転がしやすく、バッテリー温度の急激な上昇を抑えやすい傾向があります[4]。

 4. 他モード(ECO/Bモード)との比較


ECOモードは航続距離延長に効果的ですが、夏場はエアコン使用などで出力不足を感じやすく、アクセルを深く踏むことで逆に電費が悪化する場合もあります。Bモードは回生ブレーキが強く、下り坂や減速が多い場面で効果的ですが、アクセルワークが難しくなる傾向があり、特に高温時は頻繁な出力変動がバッテリー温度上昇につながることもあります[4]。

 5. 実際のユーザー体験・電費の違い

実際に酷暑下でアイミーブを運転したユーザーからは、エアコン多用時や高温時はDモードが最も安定して走れるという声が多く聞かれます。ECOモードやBモードは航続距離が若干伸びるものの、アクセル操作が増えたり、回生ブレーキの効きすぎでスムーズな運転が難しくなり、結果的に電費が大きく改善しないケースも報告されています[3][4]。  
また、バッテリー温度が上がりすぎると充電速度が制限されるため、夏場はDモードで無理な加速や急減速を避け、穏やかな運転を心がけることが重要とされています[3]。

 6. バッテリー保護と長寿命化のポイント

バッテリーの長寿命化には、適正な温度管理が不可欠です。夏場は直射日光を避けて駐車し、走行中も急加速や急減速を控えることでバッテリー温度の上昇を抑えられます[2][3]。また、充電はバッテリー残量が30%を切ってから行うと、バッテリー性能維持や経済性の面でも有利です[2]。  
Dモードを活用し、滑らかな運転を心がけることで、バッテリーへの負担を減らし、熱による劣化リスクも抑えられます。

 7. まとめ:高温時にDモードを選ぶべき理由

夏場の高温時は、バッテリー温度管理がとても重要です。Dモードは出力制限がなく、滑らかな運転がしやすいため、バッテリーへの急激な負荷や温度上昇を抑えやすいというメリットがあります。ECOやBモードは特定の状況では有効ですが、高温時にはDモードを選び、穏やかなアクセル・ブレーキ操作を心がけることが、バッテリーの保護と長寿命化、そして安定した電費の維持につながります[3][4]。

Citations:
[1] https://www.mitsubishi-motors.co.jp/afterservice/manual/pdf/imiev_manual.pdf
[2] https://byd.co.jp/e-life/magazine/2023_0816_143.html
[3] https://blog.evsmart.net/electric-vehicles/i-miev-scib-summer-long-drive/
[4] https://ameblo.jp/soraumiyuteru/entry-11293882128.html
[5] https://car.watch.impress.co.jp/docs/news/307840.html
[6] https://s.response.jp/article/2009/06/10/125788.html
[7] https://bbs.kakaku.com/bbs/K0000100250/SortID=23345190/
[8] https://jafmate.jp/car/traffic_topics_20240518_1.html
[9] https://ascii.jp/elem/000/000/644/644183/7/
[10] https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%89%E8%8F%B1%E3%83%BBi-MiEV
[11] https://www.weblio.jp/content/%E4%B8%89%E8%8F%B1i-MiEV
[12] https://response.jp/article/2009/06/10/125788.html
[13] https://bestcarweb.jp/feature/column/677388?prd=2
[14] https://bbs.kakaku.com/bbs/K0000100250/SortID=18421878/
[15] https://matome.response.jp/articles/465
[16] https://ev.gogo.gs/forum/1594175386
[17] https://wajo-holdings.jp/media/9141
[18] https://bbs.kakaku.com/bbs/K0000287261/SortID=18365785/
[19] https://www.webcg.net/articles/-/5691
[20] https://nj-enex.co.jp/column/1189/
[21] https://bbs.kakaku.com/bbs/K0000100250/SortID=17896168/
[22] https://221616.com/car-topics/20080214-a49069/
[23] https://www.taiyoko-kakaku.jp/archives/1093260.html
[24] https://soup.tokushima.jp/column/8682/
[25] https://minkara.carview.co.jp/userid/247335/blog/23777985/
[26] https://www.mitsubishi-motors.co.jp/support/rescue/pdf/i_MiEV_rescue.pdf?200316
[27] https://www.engineering-eye.com/rpt/column/2016/1001_battery.html
[28] https://www.besen-group.com/ja/does-temperature-affect-electric-car-charging/
[29] https://www.shindengen.co.jp/column/vol28/
[30] https://www.power.com/ja/community/green-room/blog/impact-climate-range-electric-vehicles
[31] https://minkara.carview.co.jp/userid/2884407/blog/43396351/
[32] https://autoc-one.jp/mitsubishi/i-miev/report-42343/
[33] https://autocatalogarchive.com/wp-content/uploads/2017/05/Mitsubishi-i-Miev-2014-JPN.pdf
[34] https://bbs.kakaku.com/bbs/K0000100250/SortID=18413212/
[35] https://www.evlife.co.jp/cars/detail/fe905504-981f-4d75-aa4b-eebdd4cb4442/charge
[36] https://minkara.carview.co.jp/smart/review/detail/231601/
[37] https://www.mlit.go.jp/report/press/jidosha08_hh_005084.html
[38] https://www.rexsol.jp/column/electric-car-charging.html
[39] https://www.denso.com/jp/ja/products-and-services/consumer-products/v2h/images/construction/toriatsukai-setsumeisyo.pdf
[40] https://www.goo-net.com/catalog/MITSUBISHI/IMIEV/
[41] https://www.buzzlife.jp/special/imiev/
[42] https://www.nextage.jp/carcatalog/mitsubishi/i-miev/
[43] https://www.chuden.co.jp/resource/seicho_kaihatsu/kaihatsu/kai_library/news/news_2020/news_144_13.pdf
[44] https://ev2.nissan.co.jp/OWNER/QUESTIONS/DETAIL/1395/
[45] http://www.megaegg.ne.jp/~mitukoubou/a,aimi-bu%20Mga.html
[46] https://car.watch.impress.co.jp/docs/news/impression/480910.html
[47] https://www.webcg.net/articles/-/38682
[48] https://blog.evsmart.net/electric-vehicles/i-miev-10kwh-roadtrip/
[49] https://blog.evsmart.net/electric-vehicles/mitsubishi-i-miev-to-finish-production/
[50] https://carview.yahoo.co.jp/ncar/catalog/mitsubishi/i_miev/chiebukuro/detail/?qid=11288517696
[51] https://www.carsensor.net/catalog/mitsubishi/i_miev/review/F001/
[52] https://evsmart.net/carMaker/Mitsubishi/i-MiEV/

あとがき

外気30℃以上になると普通エアコンを使わないと社内が危ない、エアコンを使う影響とは?

外気温が30℃を超えると、車内は短時間で危険な高温状態になります。そのため、エアコンを使用しないと熱中症や体調不良のリスクが高まり、特に子どもや高齢者にとっては命の危険もあります。

エアコンを使うことで車内は快適な温度に保たれ、安全に過ごせますが、電気自動車の場合、エアコンの稼働はバッテリーの電力を直接消費します。その結果、航続距離(満充電で走れる距離)が10~30%程度短くなることが、公益社団法人自動車技術会の調査でも明らかになっています[2]。エアコンの消費電力や設定温度によって影響の大きさは異なりますが、電費(電気消費効率)が悪化することは避けられません[2][3]。

一方で、近年の電気自動車はエアコンの効きが非常に良く、外気温40℃でもしっかり冷やすことができ、快適性は十分に確保されています[4]。そのため、真夏は電費の悪化を容認してでもエアコンを積極的に使うことが推奨されます。

 

暖房は航続距離はどの位ロスするか

EV(電気自動車)で暖房を使用すると、航続距離は大きく減少します。一般的に暖房を使うと、航続距離はおよそ1割から3割(10~30%)程度短くなるとされています[6]。これは、EVの暖房がエンジン車のような余熱利用ではなく、PTCヒーターや電気ヒーターでバッテリーから直接電力を消費するためです[5][6]。

例えば、PTCヒーターの最大消費電力は3kWから7kWにもなり、1時間使用すればバッテリー容量の1割前後を消費することになります[6]。また、三菱i-MiEVの実走行データでも、冷暖房を最大で使った場合、電費(電気消費効率)は市街地走行で約51%、郊外走行で約21%低下するという報告があります[7]。

したがって、冬場のEV使用時は暖房による航続距離のロスが大きく、効率的な暖房の使い方やシートヒーターなどの併用が推奨されます[6][8]。

エアコンのほうがロスが少ない、エアコンをスポット的に使いべきかな。