テニスの4大大会のひとつ、全米オープンで快進撃を続ける大坂なおみが、準々決勝を突破してベスト4進出を果たした。世界ランキング上位のカロリーナ・ムホバをストレートで破り、実力だけでなくユーモアでも観客と視聴者を魅了。試合後のインタビューでは自身のこだわりのウェアやバッグにつけた人気キャラクターについて語り、その中で放った一言がスタジオの爆笑をさらった。
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もくじ
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準々決勝の熱戦を制してベスト4進出
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ウェアの色選びに込めたゲン担ぎ
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バッグにつけた「LABUBU」と特別な名前たち
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「アンドレ・スワッガシ」で爆笑の渦
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次戦・準決勝への展望
1. 準々決勝の熱戦を制してベスト4進出
全米オープン女子シングルス準々決勝で、大坂なおみはチェコのカロリーナ・ムホバと対戦。互いにサービスゲームを譲らない緊迫した展開の中、第10ゲームで大坂がブレークに成功し、6-4で第1セットを奪取。
続く第2セットは、ムホバが腿の治療でメディカルタイムアウトを取った後に再開。序盤にブレークを許すも冷静に対応し、直後にブレークバック。粘り合いの末、タイブレークを制し、ストレート勝利で準決勝進出を果たした。観客席からは大歓声が沸き起こり、その瞬間、母・環さんの瞳には涙が浮かんでいた。
2. ウェアの色選びに込めたゲン担ぎ
今大会、大坂はナイキの個性的なデザインウェアでも注目を浴びている。レッドやオレンジなどの鮮やかなカラーを披露してきたが、今回の準々決勝では紫のウェアを選択。試合後、「ゲン担ぎでパープルで行くと思います。勝てていますからね」と笑顔で語った。
彼女にとってウェアの色は単なるファッションではなく、メンタルを高める要素でもある。自分の感覚を大切にする大坂らしく、コート上での自信と気持ちの切り替えに結びつけていることがうかがえた。
3. バッグにつけた「LABUBU」と特別な名前たち
大坂がコートに持ち込むバッグには、常に人気キャラクター「LABUBU」がぶら下がっている。しかも、その姿はただのマスコットではなく、大坂が独自に名付けて楽しんでいるのが特徴だ。
過去にはビリー・ジーン・キングやアーサー・アッシュといった偉大なテニスレジェンドをもじった名前をつけ、ファンやメディアの注目を集めてきた。今回披露されたのは、新たに「アンドレ・スワッガシ」。アンドレ・アガシに“Swagger=イケてる”を合わせた大坂ならではのユーモアだ。観る人を思わず笑顔にさせるこの遊び心は、彼女の人柄を映す小さな象徴となっている。
4. 「アンドレ・スワッガシ」で爆笑の渦
準々決勝後のインタビューで、大坂が披露したのはバッグに付けている人気キャラクター「LABUBU」の新たなアレンジだった。これまで、名だたるテニスレジェンドをもじった名前をつけ話題を集めてきた大坂。この日はアンドレ・アガシ氏を題材にしつつ、“かっこいい、イケてる”を意味するスラング「Swagger」を組み合わせ、「アンドレ・スワッガシ」とユーモラスに命名。スタジオは一瞬静まり返った後、ホスト陣が爆笑に包まれる展開となった。
「最高だ」と称賛されたその一言は、大坂の自然体で愛らしい人柄を象徴するシーンとなり、SNS上でも「センスありすぎ」と大きな反響を呼んでいる。
5. 次戦・準決勝への展望
勝利した大坂なおみを待ち受けるのは、世界ランキング9位のアマンダ・アニシモバ(米国)。強烈なショットと精神的な粘り強さで知られる難敵だが、大坂はこれまでの試合で自分のペースを最後まで崩さずに戦い抜いてきた。
インタビューでは「ゲン担ぎでパープルのウェアを選ぶと思います」と笑顔で語りつつも、その目は次戦への強い意欲を示していた。
「カラフルなウェアがどう映るか楽しみ。けれど一番大切なのは自分のプレー。集中して試合に臨みたいです」――勝ち進むごとに存在感を増す大坂が、再びコートを沸かせる準備は整っている。
母と娘が共有した特別な瞬間
準々決勝の熱戦の末、大坂が勝利を決めた瞬間、客席にいた母・環さんの目には涙が光っていた。娘の粘り強さと成長を見守り続けてきた母にとって、この勝利は特別な意味をもつものだったに違いない。
長いキャリアの中で、喜びも悔しさも共に経験してきた母娘。今回の全米オープンでは、家族の存在が大坂を支え、コート上での強さを引き出していることが感じられる。
まとめ
準々決勝での勝利で見せた力強いプレーはもちろん、試合後のインタビューで披露した「アンドレ・スワッガシ」というユーモアたっぷりの発言は、観客や視聴者の心をつかんだ。テニス界のトップに戻りつつある大坂なおみは、実力と人間的な魅力を兼ね備えた存在として、再び世界の注目を集めている。
準決勝の相手は、勢いに乗るアニシモバ。果たして大坂はさらなる爆笑と歓喜を呼び込み、決勝の舞台へ駆け上がることができるのか――。